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北海道の小さな町で、夫婦ふたり根曲がり竹と静かに向き合いながら、日々籠を編んでいます。
科学が進歩し、便利で効率的なものが次々と生まれる今、手仕事は少しずつ姿を消しつつあります。
けれど私たちは、機械には真似できない「手の技」と「人の想い」がものづくりには宿ると信じています。
大量生産と使い捨てが当たり前になった今だからこそ、
「丁寧に選び、長く大切に使う」という文化を大切にしたい。
過ごした時間が与える風合いや記憶、そして人の想い・・・
目には見えないけれど確かなその価値を大切にしたいと考えています。
使うほどに味わいが増し、暮らしに寄り添い続ける竹籠は
何十年もの時を経てもなお、修理を重ねながら受け継がれていく道具です。
七代先までも愛される、そんなかけがえのない存在であるために。
長く使えるものを。そして長く使いたい、と思えるものを。
作り手が減少する今、この竹細工に込めた想いを未来へ繋げていたいと思っています。
そうした想いとともに、私たちは今日もひとつひとつ心を込めて籠を編む。